認知症の種類と原因
脳の病気・障害などの原因によって認知機能が低下し、日常生活に支障が出ている状態のことです。
認知症と一言でいっても、様々な症状や種類があります。
認知症の種類
2025年には高齢者の5人に1人が認知度の症状が現れるといわれています。認知症には、大きくわけて4種類あります。
・アルツハイマー型認知症
・レビー小体型認知症
・血管性認知症
・前頭側頭型認知症
日本人で最も多いのは、アルツハイマー型認知症。
さらに、中核症状と周辺症状(行動・心理症状)の2つにわけられます。
〈中核症状〉認知症の患者さんの多く現れる症状です。アルツハイマー型認知症では、ものを覚えられなくなる「記憶障害」、時間や場所がわからなくなる「見当識障害」などがあります。
〈周辺症状(行動・心理症状)〉その人の生活環境や性格、それまでの経験などが影響し、人によって現れ方が異なります。
一般的に、抑うつや興奮、不安になったり、怒りっぽくなったりなどといった症状が挙げられます。
認知症の4段階
認知症は少しずつ症状が現れることか多く、4段階にわけることができます。
①前兆(軽度認知度障害)
日常生活に支障がない程度の記憶障害(もの忘れなど)健常者と認知症の中間です。
②初期症状
以下の症状が出てくるようになります。
人の名前を思い出せない(もの忘れ)
読書が好きだったのに、急に本を読まなくなる(集中力の低下)
突然怒りっぽくなる(精神的混乱)など
あれ?おかしいかも…。と、気付く方も少なくはないでしょう。
早期発見がとても大切で、進行を大きく遅らせることもできるかもしれません。
③中期
記憶障害が強くなり、新しいことを覚えられない、場所や時間がわからなくなります。
また、ご飯を食べたことを忘れてしまうといったこともでてくると、周りの方のサポートが必要となってきます。
④末期
末期では、自発性や意思が低下し物事への関心が薄くなるため、記憶障害はみられなくなります。
その他の症状では、家族の認知が難しくなり、コミュニケーションを取りにくくなってしまいます。歩行困難や失禁、嚥下障害なども見られ、日常生活のすべてにおいて介助が必要です。また、免疫力が低下するので感染症で亡くなる場合もあります。
早期発見・治療が大切
認知症は種類や段階があり、症状に個人差があります。
認知症は早期発見・治療がとても大切で、進行を遅らせることも可能かもしれません。
また、保健所で認知症の相談窓口を設けている市町村もあります。
家族は本人のちょっとした変化を見逃さず、気になることがあれば早めの受診、相談をしてください。