老人ホームや介護施設の運営には、公的施設運営のものと、民間施設運営があることをお伝えしました。 費用で選ぶこと以外には、入居条件から選ぶという選択もあります。 介護度とは、介護が必要な度合いを示す数字のこと。要介護の数字が高くなるにつれて介護の必要な度合いが高まります。 民間施設は介護を必要とする方の受け入れ可能な施設が多くあります。 認知症の受け入れについて、どの施設が対応しているのか、またその違いは何かをご紹介します。 その中で、更に居室のタイプによって区別することができます。居室のタイプは大きく4種類に分けられます。 どの居室のタイプを採用しているかは施設によって変わってきますので、希望の居室タイプがあれば事前に施設に確認するようにしましょう。ユニットでの生活の場合、自分でできることは自分でする生活になります。 最近は「老人ホーム」でも看取り対応をする施設も増えてきました。 「特養」など特定施設は施設内のスタッフが看取りを行えるのが一番の特徴です。 「介護付き」は個室のため他の人の目を気にする必要がないこと、24時間365日介護サービスが受けられるので認知症の方や、その看取りにも対応可能です。 必要な分だけ介護を受けたいというのであれば、「住宅型有料老人ホーム」もお勧めです。 グループホームは認知症患者のみの少人数で生活する施設なので、認知症患者に特化した介護を受けられます。それゆえに、認知症に精通した専門スタッフが多く在籍しており、専門的なサービスが受けられます。 サ高住は、自立している方から介護度が低い方がメインとなります。見守り(安否確認)や食事サービスがありますので、一人暮らしが不安な方にこそお勧めです。 自立した生活が難しくなってきた方や低所得の方が入居しているケアハウス。 主に一人暮らしをしている低所得の高齢者が入居しており、一般型と介護型の2種類があるので安心です。 リハビリをして在宅復帰を希望する方が利用している老健。 手厚い医療サービスを受けられたい方には介護医療院をお勧めします。 いかがでしたでしょうか?(1)費用の違いから選ぶ
費用ははやり公的施設のほうが安いと言えます。
しかし、民間施設の費用が高いといっても、金額には理由があるもの。
公的施設よりもサービスが充実しているので、結果金額にも影響しています。
費用負担の少ない施設を選ぶか、サービス重視で選択するのかを決め、適切な費用の施設を選ぶといいでしょう。(2)入居条件の違いから
老人ホームや各介護施設にはそれぞれ入居条件が存在します。
要介護度の高さや、認知症の有無、看取りの受け入れ方針によっては入居可能な施設が変わってくることもあります。
ここでは、介護度ごとに受け入れ可能な施設、認知症に対応している施設、看取り対応可能な施設をご紹介いたします。・介護度ごとに受け入れ可能な老人ホーム
当然、要介護度が高くなるにつれて、必要なサービスも出てきます。
施設を選ぶ時は「自立した方でも入れる施設」か「介護が必要な人が入る施設」なのかを確認しましょう。
そして入居するご本人が要介護状態なのであれば、「介護度が低くても入れる施設」なのか、「介護度が高い方が入る施設」なのかも確認しましょう。
次に、自立した方でも入れる施設、介護を必要とする人が入れる施設などをご紹介します。<自立した方でも入れる施設>
<介護を必要とする方が入れる施設>
それに対し、公的施設のほとんどが低い要介護度には対応しづらいという特徴があります。
介護度が高く、更に医療サービスが必要になった場合の施設を希望している場合、介護付きの施設は医療機関との連携が運営基準で定められています。
看護師が必ず配置されていたり、医師の往診がある施設、クリニックを併設している施設もありますので、そういった施設を選ぶといいでしょう。・認知症に対応できる老人ホーム
基本的には、「個人」で生活するか、「集団」で生活するかによって分けられます。
認知症の方を受け入れ可能な施設は主に3つ。
ゆえに、介護状態の悪化を予防することにも繋がります。
しかし、ユニット型個室を採用している「特養」は入居待ちの期間が長いこともありますので、介護度が比較的軽い認知症の症状のある方は「グループホーム」を検討するのことも手段のひとつです。
ただし、グループホームは、地域密着型の介護保険サービスに該当しますので、「医師から認知症の診断を受けていること」「要介護2以上」という入居条件に加えて施設がある地域に住民票がないと入居できないという条件がありますので注意しましょう。・看取りの対応が可能な老人ホーム
施設別で言うと、「介護付き」「特養」が最期まで手厚くサポートしてくれます。
また、どちらの施設も「特定施設」の指定を受けており、協力医療機関との連携が義務付けられていますので、いざという時の対応もしやすいという特徴があります。
入居された方の状態を一番理解しており、連携も早いというメリットがあり、安心感があります。
費用面でも費用が安く、人気があります。
その分費用は割高になりますが、手厚い介護サービスを受けられるという安心感があります。
自立している方や介護度の低い方が多いので、その分生活を充実させるためのサービスがあります。
介護サービスは外部のサービスを個人的に利用するというスタイルになるので、自分の必要な分だけ自由に組み合わせして選ぶことができる点がメリットです。「グループホーム」
「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)
こちらも、外部の介護サービスを自由に利用できます。「ケアハウス」
費用負担が軽く済むうえに、食事や洗濯、掃除などの生活支援サービスを受けられる施設です。
公的施設なので、所得に応じた費用で利用可能です。「介護老人保健施設」(老健)
病院から退院して自宅に帰宅するためのリハビリをするために利用する方が多い公的施設です。
介護サービスやリハビリのための環境が整っていますが、長期滞在はできません。「介護医療院」
生活支援だけでなく、医師が配置されて手厚い医療サービスを受けられます。(3)自分たちに合うベストな老人ホーム・介護施設とは?
各施設の基本的な情報や条件などを把握したら、まずは自分たちの予算、どういったサービスを求めているのかを把握しましょう。
それらが決まったら、希望条件から自分たちに合う老人ホーム、介護施設がどれかを決めていただければと思います。
介護施設が決まったら、あとは相性のい事業所を探しましょう。
希望の住まいが見つかりますように!