良い老人ホームの見分け方
老人ホームに入居しようと思ったとき、何を重視して老人ホームを選べばいいのか悩みますよね。
たくさんの施設があり、施設によって違いがあります。
◆大事なポイント10項目◆
(1)料金や費用は償却期間に注意
(2)設備は、身体状態・入居目的と照らし合わせる
(3)介護体制は将来を見据えて考える
(4)医療体制は看護師の配置状況が大切
(5)リハビリ体制は種類と特徴が重要
(6)立地条件はライフスタイルで考える
(7)スタッフ対応は雰囲気ぐポイント
(8)入居者の表情も要チェック
(9)食事は献立や食堂の清潔さで比較
(10)経営状況は、入居率を確認
老人ホームの選ぶポイント
(1)料金や費用は償却期間に注意
施設に入居するとお金がかかってしまいます。
・入居一時金
償却期間が設けられていて、まとめて支払った費用を消費していきます。
償却期間中に退去した場合は返還金があり、償却期間終了後に退去する場合は返還金はありません。
・月額利用料
設備や立地、医療・看護体制などによって異なります。
〈ポイント〉
・上記2つの費用を無理なく支払えるか
・別途かかる金額や介護保険料の把握
・返還金制度の確認
(2)設備は、身体状態・入居目的と照らし合わせる
イメージした生活を送るためにも、身体状態や入居目的にあった施設を選ぶ必要があります。
また、万が一何かあったときを考え、居室に緊急通報装置があるかも大事です。
〈ポイント〉
施設見学の際にチェックすると良いところ
・居室の広さやトイレ,お風呂があるか・手すりの設置や機械浴の設備が整っているか
・廊下など車椅子が通れるスペースが確保されているか
(3)介護体制は将来を見据えて考える
生活するなかで介護サービスが必要となる可能性もあります。
もっと介護体制が充実した施設に入居したいとなると、せっかく入居した施設を退去しなくてはなりません。
環境が変わることでストレスを感じる方もいます。
そうならないためにも、施設を探す段階で「もしも」に備えて介護器具体制も確認しておきましょう。
〈ポイント〉
・介護スタッフが常駐しているか
・職員はヘルパーや介護福祉士などの資格を持っているか
・訪問介護、訪問医療は利用できるか
(4)医療体制は看護師の配置状況が大切
介護職員は、医療行為を行うことはできません。インスリン注射や点滴の管理などを行えるのは、看護師です。
施設によって医療体制に差があるため、医療費が高くなったり、退去を考えなくてはいけない可能性もあります。
〈ポイント〉
・薬の管理、キズや怪我の処置は適切か
・定期的に血圧測定・検温を行なっているか
・在宅酸素は使用できるか
(5)リハビリ体制は種類と特徴が重要
施設によっては、個別のリハビリに力を入れているところがあります。
リハビリの目的は、筋力維持や寝たきり予防で、理学療法士や作業療法士が行います。
〈ポイント〉
・理学療法士や作業療法士は常駐しているか
・個別のリハビリを重視しているか
(6)立地条件はライフスタイルで考える
安心して長く住むことを考えると、理想の生活にあった施設が良いですよね。
また、家族にとって面会しやすい場所かというのも大切です。
〈ポイント〉
・入居者が希望する環境にあってるか(都会の雰囲気、スーパーが近いなど)
・公共交通機関など、アクセスが良いか
(7)スタッフ対応は雰囲気がポイント
施設の雰囲気はスタッフで決まるといってもいいでしょう。
見学や体験入居の際にスタッフ同士がコミュニケーションをとれているか、一人一人の人柄など、気にしてみると入居後のイメージができると思います。
〈ポイント〉
・スタッフの態度・雰囲気が良いか
・施設長の人柄は良いか
・入居者は気が合いそうか
(8)入居者の表情も要チェック
施設にはスタッフの他に、すでに入居して生活をしている方も多くいます。
見学や体験入居の際に、生活している方の表情や雰囲気もチェックしておきましよう。
スタッフと入居している方の関係性が良いと、より安心できますね。
〈ポイント〉
・入居者の表情は明るく、安心感はあるか
・スタッフとの関係性は良いか
・館内の雰囲気は穏やかか
(9)食事は献立や食堂の清潔さで比較
老人ホームの食事は、栄養士が栄養バランスの良い献立を考えています。
献立も大事ですが、食堂のテーブルや椅子など食事をする環境は清潔かという点もチェックしましょう。
〈ポイント〉
・認知症の方や介助が必要な方に対して、食事の内容を説明しながら介助してくれるか
・ミキサー食やきざみ食、療養食にも対応しているか
(10)経営状況は、入居率を確認
運営会社の経営状況も確認すると良いかもしれません。
とくに入居率は大事なポイントです。
また、可能であれば経営会社のホームページで財務諸表を見るのも良いでしょう。
〈ポイント〉
・経営母体は信用できるか
・入居率は何パーセントか
理想の生活を送るために
入居を考えている施設によってサービスの内容やかかる費用が異なります。
費用が高いけれど、最新の介護器具があったり医療体制などがしっかりしている。
費用が安い施設は、NPO団体などが各地域にあわせて設立し、補助金など優遇措置を受けられるため、月額利用料が定額になる傾向がある。
費用だけを見ても、違いがあります。
入居後の生活をイメージして、情報を集めた上で自分にあった施設を選びましょう。