施設見学時のチェックポイント
施設への入居を考えはじめて、まず行うのは見学(情報集め)かと思います。施設の見学の際、内装や設備に注目してしまうかもしれませんが、スタッフの対応や施設内の細かい部分のチェックも重要です。
①11:30の施設の様子
②見学者のペースにあわせてくれるか
③理念と実情が乖離していないか
④車椅子が汚れていないか
⑤食器と観葉植物の様子
また、施設の見学は最低でも3〜4カ所行くと良いです。
それぞれの施設の違いをみて、一番理想にあった施設を選びましょう。
①11:30の施設の様子
この「11:30」は、多くの施設では昼食の時間で、食事介護の様子を見ることができます。
食事介護の基本は、職員が横についてご飯を口まではこぶこと、それが行われているか確認しましょう。
②見学者のペースにあわせてくれるか
施設の見学、自分のペースで設備やお部屋など見たいですよね。良心的なところでは、最低1時間以上見学することができます。
また、見たい設備があると伝えると、要望に応じてくれる場合が多いです。
ですが、見学を実施していない、見学の時間に制限がある施設もなかにはあるので、要注意です。
③経営理念と実情が乖離していないか
ホームページやパンフレットに経営理念が描かれているかと思います。
実際に施設を見て、具体的にどんな設備・サービス内容かをしっかり確認することが大切です。
④車椅子が汚れていないか
福祉器具に対するスタッフの意識の高さも、とても大切なポイントです。
車椅子のタイヤの空気はしっかり入っているか、食べかすはついていないかなど、見ておきましょう。
⑤食器と観葉植物の様子
陶磁器は落として割れてしまうリスクがあります。
しかし、触感の良さから食事の満足度が上がるため、入居者の生活を第一に考えている施設では、このような食器選びも工夫しています。
また、観葉植物にホコリが積もっていないか、清潔に保てられているかといった点にも注目してみましょう。
より良い生活環境を職員がどれだけ意識しているかが表れるかと思います。
施設職員に聞きたいこと
〈施設内に私物は持ち込めるか〉
思い出の物を持っていきたいれという方も多いはずです。
とても大きなものや法律的に問題のあるもの、貴金属や多額の現金、ペットは持ち込みか難しいです。
それ以外でしたら大丈夫な場合が多いので、確認しましょう。
〈職員の定着率と入居率〉
重要説明事項書といって、介護施設が作成し、都道府県に提出義務のあるものです。見学時に貰うこともできるので、施設に確認してみてください。
〈老人ホームの退去条件について〉
入居前の契約で必ずチェックしておきたいことの1つです。
寝たきりの状態になってしまった場合、認知症が発症して重症化した場合など、退去しなければいけないのか確認が必要です。
退去条件が曖昧だと、トラブルになってしまう可能性もあります。
もしもに備えて、しっかり聞いておきましょう。
〈どんなイベントがあるのか〉
入居者にとって楽しみの1つがイベントです。
施設によって頻度や内容は異なる場合がありますが、お祭りや食事会、四季を感じるイベントなどがあるかと思います。
事前に確認すると、入居後の生活がよりイメージできますね。
〈急変時の対応〉
災害時や体調が急変した時、夜間の対応など、入居者・家族にとって大切なことなのです。
どのように対応してもらえるか確認し、安心できるところがいいでしょう。
安心して生活するために
数多くのなかから入居したいと思える施設を選ぶのは、簡単なことではないかもしれません。
入居者の理想の生活や思い、家族の思い、各施設のサービスやもしものときの対応など、チェックするポイントはたくさんあります。
複数の施設を見学して、各施設の違いや安心できるポイントをだし、入居者と家族で相談しながら検討していきましょう。