訪問介護の費用とサービスについて
訪問介護では、自宅にホームヘルパーが訪問して、生活をサポートしてくれるサービスです。
様々なサービスを受けることができますが、受けられないサービスもなかにはあります。
利用前にどんなサービスは受けられないのか、また受けられるのか、利用にかかる費用など確認しましょう。
受けられないサービス
訪問介護の対象は要支援・要介護認定を受けた方で、サービスを受けることができるのは利用者本人です。
そのため、利用者本人にとって必要ではない行為はサービスに含まれません。
また、自宅に訪問するホームヘルパーは介護・福祉の知識、技術を学んだ方ですが、医療に関する専門資格を取得しているわけではありません。
なので、医師や看護師など専門資格が必要な医療行為などは、訪問介護では受けることができません。
〈受けられないサービス〉
①ホームヘルパーがやらなくても生活に差し支えないもの
・家具の移動、修理
・電気器具の修理
・床のワックスがけ
・窓のガラス拭き
・ペットのお世話
・庭の整備
②医療行為にあたるもの
・インスリンの注射
・点滴
・床ずれの処置
・経管栄養、たんの吸引 (研修を受けた介護職員の場合、行えることもある)
③利用者以外に対する行為
・家族の食事を作る
・家族の部屋の掃除、衣類の洗濯などの家事代行
・家族の子供の面倒をみる
費用と受けられるサービス
訪問介護で受けられるサービスは、身体介護と生活援助です。
具体的には、「身体介護」は入浴、食事、排泄といった生活の介助、や「生活援助」は、調理、洗濯、掃除といった生活の援助です。
〈費用について〉
訪問介護にかかる費用(自己負担額)の計算は、サービスの種類別料金×利用時間+その他料金(加算)です。
また、介護保険の自己負担額は基本的には1割負担となっています。
サービスの種類(身体介護と生活援助)、利用時間、利用頻度によって料金が異なります。
利用時間の区切り
・身体介護
20分未満
20〜30分未満
30〜60分未満
60分以上
・生活援助
20分〜45分未満
45分以上
通院時の乗車・降車の介助では、別途で料金が発生します。
また、料金や単位数は地域によって異なる可能性があるため、確認が必要です。
サービス内容を事前に知っておくことは、とても大切なことです。
利用者本人、利用者の家族が納得した上で、訪問介護を利用するのか検討していきましょう。