2024年2月介護職員の賃上げについて
介護職員は高い負担と責任を負いながら、患者や高齢者のケアやサポートを提供しています。
そんな介護職員に対して、厚生労働省は、2024年2月から介護職員1人あたり月額6,000円程度の賃上げを実施すると公表しています。
その背景には、介護職員の賃金が低いこと、異業種への人材流入があります。
施策の目的、概要
厚生労働省「令和5年度 補正予算案の主要施策集」による施策の目的、概要は以下の通りです。
■施策の目的
春闘における賃上げに対し、介護業界の賃上げが低水準であることを踏まえ、
必要な介護人材を確保するため、令和6年の民間部門における春闘に向けた賃上げの議論に先んじて、介護職員の更なる処遇改善を行う。
■施策の概要
介護職員を対象に、賃上げ効果が継続される取組を行うことを前提として、
介護職員等ベースアップ等支援加算に上乗せする形で、収入を2%程度
(月額平均6,000円相当)引き上げるための措置を行う。
介護職員の賃上げFAQ
Q.パート職員は賃上げの対象に含まれるのか?
A.パート職員も賃上げの対象に含まれます。
介護職員処遇改善加算改善支援補助金は、常勤・非常勤を問わずに支給できるからです。
Q.介護職員なら全員6,000円の賃上げ対象?
A.全ての介護職員の賃金を6,000円以上引き上げることは確約されていません。
なぜなら、実際に介護職員へ支給する金額は事業所判断に任されているからです。
改善額は「平均で6,000円程度」と決められているため、個人ごとに支給金額は異なります。
まとめ
誰にどれくらい支給するかは事業所判断となるため、詳細については勤務先へ確認が必要です。
とはいえ、体力的・精神的に厳しい介護職員にも適切な労働条件で働けるための対策が取られるようになってきたことは
前進といえます。これから介護職を目指す人が増えるよう、ほっとふる介護でも求人情報で応援したいと思います!
次回は介護事業者向けの介護職員の賃上げについてお話したいと思います。