ほっとふる介護

介護の制度って?

介護の制度って何?

かつては、子どもや家族が行うものとされていた親の介護ですが、高齢化が進むにつれ、介護を必要とする高齢者の増加や核家族化の進行、介護による離職が社会問題となりました。こうした中、家族の負担を軽減し、介護を社会全体で支えることを目的に、2000 年に創設されたものが介護保険制度です。
(厚生労働省「介護保険制度」より抜粋)
高齢化が進み、自分では生活が困難になってきた方に向けて、介護支援を受けることができるます。しかし、その制度をどうやって受けたらいいのか、そもそもがどういった仕組みなのか、正しく理解している人は少ないかもしれません。
今回は、介護の制度について知識を身につけ、いざという時に困らないよう、制度の解説をしていきたいと思います。

要介護度を知ろう

まず、自身が介護が必要なのか、そうでないのかを知ることが必要になります。介護の必要な度合いを示したものが、要介護度という数値。介護が必要なのか、それはどの程度なのかを数値で分類します。自身で生活ができるなら「自立」、支援やサポートが必要なら「要支援」、介護が必要なら「要介護」、要支援や要介護には軽度か重度かを示す数字があり、それで支援や介護の程度を判断します。
次に、それぞれの度合いについて詳しく解説していきます。

まず、定義として、厚生労働省の公開している内容は下記の通りになります。


・要支援1


要介護認定等基準時間が25分以上32分未満又はこれに相当すると認められる状態


・要支援2


要介護認定等基準時間が32分以上50分未満又はこれに相当すると認められる状態


・要介護1


要介護認定等基準時間が32分以上50分未満又はこれに相当すると認められる状態


・要介護2


要介護認定等基準時間が50分以上70分未満又はこれに相当すると認められる状態


・要介護3


要介護認定等基準時間が70分以上90分未満又はこれに相当すると認められる状態


・要介護4


要介護認定等基準時間が90分以上110分未満又はこれに相当すると認められる状態


・要介護5


要介護認定等基準時間が110分以上又はこれに相当すると認められる状態


要介護認定等基準時間とは、要介護認定等基準 時間は、その人の「能力」、「介助の方法」、「(障害や現象の)有無」から統計データに基づき推計された介護に要する時間(介護の手間)を「分」という単位で表示したものです。


つまり、その人への介護にかかる時間が多ければ多いほど介護が必要な状態であるとみなされます。