介護で大変だと感じることランキング、対策編
先週は介護で大変だと感じることランキングをお伝えしました。
そのうち、上位にランクインしたものについての解決策を解説します。
介護で大変だと感じることの対策
①相手とのコミュニケーション
相手とのコミュニケーションの大変さは、女性の介護者が感じやすい傾向にあるようです。
例えば、義理の両親を介護する場合など、言いたいことを言えないでストレスを溜めることもあるかもしれません。
このような状況に関わらず、在宅介護はストレスが溜まりやすい環境といえ、長く続けると介護者の心身にも影響を与えかねません。
周囲や専門家などに相談し、介護者、介護を受ける方どちらにも無理のない環境づくりが大切です。
②排泄の介助
排泄介助は、想像以上にストレスを感じるもの。
特に自身の両親など血縁者の排泄介助は精神的にも負担がかかります。
介護が必要な方の身体状況に応じてトイレやポータブルトイレ、おむつを使用するケースであれば、身体的な負担もあるでしょう。
排泄介助は、被介護者の身体状況に応じて介護用品を活用しましょう。
例えば、布パンツで失敗してしまう場合はリハビリパンツ(紙パンツ)を使用してもらうなどの対応策があります。
また、認知症の方の場合、トイレの場所がわからずにトイレ以外の場所で排泄してしまうケースもあります。
そのような場合には、日頃から排泄する時間をチェックし、タイミングを見計らってトイレの声掛けをしてみましょう。
③精神面
介護は突然始まることが多く、介護離職を強いられる状況も少なくありません。
精神的に追い詰められてしまうと、介護うつや虐待につながってしまうことも懸念されます。
精神的な負担を和らげるには、介護サービスの利用を検討してもいいかもしれません。
デイサービスやショートステイは介護の負担軽減を目的として利用する方もいますので、視野に入れてもいいでしょう。
デイサービスとは?
施設に通って受けられるサービス。
施設によっては食事や入浴のサービスを行っている場合もあります。
ショートステイとは?
施設に泊まって受けられるサービス。
食事や入浴などのサービスを受けながら、最大30日間利用できます。
介護サービスの利用は被介護者の気分転換にもつながります。必要に応じて活用しましょう。
まとめ
在宅介護は心身ともに負担がかかります。
一人で抱え込まず、適度なストレス発散をすることで介護者の負担軽減につながります。
周囲に相談してみたり、かかりつけ医やケアマネージャーを頼るなど、他の人の協力をもらえるような環境づくりも大切です。
介護する側が倒れてしまわないように、施設を検討することも視野に入れておきましょう。