介護の仕事とやりがい【後編】
前週では介護職の仕事内容や1日の流れをご紹介し、イメージをつけることができたのではないでしょうか。
今回は介護職について具体的な仕事の魅力ややりがいの一例を紹介していきます。
魅力・やりがい
①直接「ありがとう」と言ってもらえる
介護職として働く最大のやりがいは、要介護者やそのご家族からから直接「ありがとう」と言ってもらえることではないでしょうか。
介護職の多くが感謝の言葉を胸に日々の業務に励んでいるとの声を聞きます。
要介護者のなかには、以前のようにできないことに葛藤を抱えながら過ごしている方も多くいらっしゃいます。
その想いや願いに寄り添い、支えていくことで心からの感謝の言葉をいただいた時、介護職をしていることに大きな喜びや感動を味わえる方が多いようです。
②社会貢献ができる仕事であること
介護職は要介護者の生活をサポートすることが仕事です。
しかし、それだけではなく、社会全体が必要としている介護サービスの専門家でもあります。
要介護者の自立が進むことで社会福祉にかかっているコストを引き下げられるなどの効果もあります。
介護職は要介護者の自立を助け、社会貢献へと導く仕事でもあります。
③同じ目的に向かって働く仲間がいる
要介護者の支援は介護をする職員だけでなく、介護プランを考える職員がいたりなど、その事業所全員が一体となって行っています。
つまり、チームワークがとても重要な仕事なのです。
ときには、思うように結果が出ないことも、それぞれのスタッフが技術や専門知識を補い合うことで、壁を乗り越えられることもあります。
困難を乗り越えた時、仲間との一体感、そして自分自身の成長も実感できることがやりがいになります。
④働き方が選べる・安定している
介護サービスを行う事業所は、住宅地の駅至近など、さまざまな場所に立地しています。
自宅からの距離を優先して職場選びをしたい方にも向いている職場といえます。
また、正社員、パートタイマ―など幅広い雇用形態から自分に合った仕事を選択できるので、
家事や育児と両立にも向いている仕事といえます。
都合に合わせた勤務日や時間帯で働ける職場もありますので相談しやすいでしょう。
介護職に向いている人はどんな人?
介護職として働き始めるのに、特別な能力や条件は求められません。
しかし、どんなお仕事でもそうであるように、介護職にも若干の「向き」「不向き」はあるようです。
例えば、次のように物事を考えたり、感じることが多い人であれば、介護職として働くことは、「自己実現」への第一歩になるかもしれません。
・福祉に貢献したいという意欲がある人
介護職は、公的な「介護保険サービスの担い手」です。
介護保険制度は、要介護状態にある方が、尊厳を保持し、能力に応じて自立した生活を営むことができることを目的として定められています。
その理念を理解して共感し、自分も実現のために貢献したいという気持ちを持っている人は、とても向いていると言えます。
・感謝されることに喜びを感じる人
介護職として働くうえで、大きなやりがいとなるのが、お客様から直接感謝してもらえることです。
「誰かに感謝されることがうれしい」「テンションが上がる」という人は、お仕事へのモチベーションを保ち続けることができますので、
向いていると言えるでしょう。
・相手の立場にたって物事を考えることができる人
お客様の置かれている状態は、一人ひとりで異なります。
そのため、介護職のお仕事も、ただマニュアルどおりの対応をすれば、こと足りるというものではありません。
相手の状況を把握したうえで、その状態に合わせて、自分自身が持っている専門知識と技術を提供できることも、適性の1つだと言えます。